積読(つんどく)について

「積読」(つんどく)という言葉がある。
本は買ったけれど読まずに積んでいる状態のことである。

けっして嬉しそうに言うことはない。
「買ったのに読んでない」ことに後ろめたさを感じながら使われる。

疑問が生じる。
家の本棚、あるいは枕もとに、これから読む本が溜まっているのは
幸せな状態ではないだろうか?

すでに読んだ本しか手元にない状態、
寂しい気がする。

想像してみてほしい。
自分専用の部屋があったとして、壁は本棚で埋め尽くされていて
そこに本がずらっと並んでいる。
5000冊かもしれないいし、10000冊かもしれない。

今読みたい本に困らないのは言うまでもない。
この先、自分がどんな人生を歩んで、どんな本が必要になったとしても
おそらく困らない。
これほど強い味方はいないのではないだろうか。

もう少し言えば、
自分が将来歩みたい道を想像し、そのとき必要になるであろう本を
先に並べておくのがいい。
本に導かれるのである。

書斎を持っている人が、
「最近、積読増えて・・」と困ってるのを聞いたことがない。
読んでいようとなかろうと、部屋に本がたくさんある状態からは
幸せのオーラしかない。

20冊、30冊の積読もその始まりだと捉えてみてほしい。

こんぶ

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