読書会というコミュニティ
至るところで読書会が開催されています。
コロナ禍になってオンラインが普及されたことも要因ですが、そもそも読書会というコミュニティを欲していたのだと私は見ています。
なぜなら、読書会は自分が思ったことをそのまま言えて、それに対して否定されることがない。
本の感想に間違いもなければ正解もないので、人と違ったことを言ったとしても認められるのです。
読書会で「あなたそれは違う」はありません。
意見が違ってもどちらも有りなのです。
気兼ねなく思ったことが言える!人と違ってもいい!すべて受け入れてもらえる!
そんな場所が他にどれくらいあるでしょうか?
ある経営者は、
「いつもミスする子の気持ちがわかった。頭ごなしに叱ってたけど、話をじっくり聞いてあげれば理解できる。
感情的にならなくていい。社員同士でこういう時間を取れば、間違いなく業績は上がるだろう」
と言った。
ある主婦の方は、
「今まで主人に言いたいことが言えなかったのだけど、読書会に参加するようになって少し言えるようになった。
話すまえに私が頭の中で “これは言ったら怒られる” とか、“どうせ分かってくれない” とか考えすぎて言えなくなってたんです。
勇気はいるけど話したほうがいいっておもえました」
と話してくれました。
人は承認されたいし、心地のいい場所を本能的に求めています。
読書会にはそれが揃っているのだとおもいます。
もちろん読書会にもいろんなやり方があります。
自分が読んだ本を順番に紹介する、みんなで同じ本を読んで共有する、読みたいと思った本に投票するなど。
どんな人が集まっているかで読書会の空気が違いますので、自分が居心地良さそうな読書会を探してみてください。
読書ですから、読むだけでなく書くことも必要。言い換えるとインプットとアウトプットです。
読むばっかりよりアウトプットもあったほうが理解が深まります。
人の感想も勉強になりますし、本のことで語り合える仲間がいれば、読書の量も自分の成長も加速します。
読書会は、人が生きていくうえで欠かせないコミュニティになると、私は見ています。
店主 こんぶ